准看護師とは?准看護師と看護師の違いと目指す前に知るべきこと

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准看護師とは?准看護師と看護師の違いと目指す前に知るべきこと

准看護師は、看護師と同じように患者さんのケアを行い、大きな違いは「医師・歯科医又は看護師の指示を受けて業務を行う」ことになります。そのため、主な業務内容は、血圧・体温・脈拍測定、点滴、注射・採血、食事・排泄・入浴介助など看護師とほぼ同じです。唯一の違いは看護計画などの公的文書を記録できないことになります。

看護師は専門学校、大学などで資格要件を得ますが、准看護師は准看護師養成所または専門学校で資格要件を得ることができます。業務は同様ですが、実際は准看護師を目指す上で、後悔しないためには3つを抑える必要があります。

・基本看護師の指示の下、業務を遂行

・看護師資格を取得希望する場合、2年の学校に通い直す

・看護師との給与差は年収70万以上

多くの准看護師の同僚や先輩を見てきた著者としては、可能な限り看護師を目指し、もし上記3つを理解した上で後悔の無いように、准看護師を目指してほしいと考えています。

1 准看護師とは?

准看護師とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師または正看護師の指示に従って、傷病者もしくは産婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを仕事とする者のことを言います。都道府県知事から免許は発行されますが、基本的には全国どこでも働くことは可能です。

1-1 准看護師と正看護師の違い

准看護師と看護師の業務は、保健師助産師看護師法で「療養上の世話」「診療の補助」で変わりありませんが、免許の発行母体や指示の必要性の有無、学習要件の違いのみになります。

准看護師

看護師

免許

都道府県知事の免許

厚生労働大臣の免許

業務

「医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定すること(傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助)を行うことを業とする」(保健師助産師看護師法第6条)

「傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を 行うことを業とする」(保健師助産師看護師法第5条)

業務独占

あり(保健師助産師看護師法第32条)

あり(保健師助産師看護師法第31条)

入学要件

中学校卒業 

高校卒業 

年限

2 年以上

3 年以上

単位・時間

1,890 時間以上

97 単位(3,000 時間) 以上

<参考:看護師チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務の在り方に関するガイドライン及び活用ガイド(日本看護協会)>

1-2 准看護師の仕事内容は看護師と変わらない

准看護師は、医師から指示を受けた看護師が、患者さんの看護計画を立案し、それに沿って業務を行うため、業務内容自体の違いはほとんどありません。

血圧・体温・脈拍などの測定、点滴、注射・採血、食事・排泄・入浴介助、体位変換、患者さんの移送、カルテの記載、カンファレンスへの参加など看護師と同じように業務として行います。

2 准看護師になる方法は「准看護師養成所」「専門学校」の2通り

准看護師になる要件は准看護師養成所に進学するか、専門学校に通うかになります。中学校卒業者であれば、准看護師養成所1択ですが、高校卒業者であれば、准看護師養成所か専門学校どちらかの進学を選択できます。その上で都道府県で開催される准看護師試験に合格すると資格が取得できますが、どちらの方法でも特に変わりはありません。

2-1 准看護師養成所

准看護師養成所は全国に224校あり、中学卒業であれば誰でも入学可能になります。入学科目は学校により異なります。

朝から夕方まで授業を行う全日制と、平日の午後や夜間に授業を行う半日制の2つに分かれています。2年で卒業できることから、社会人にとって学びやすい環境が整えられています。

<参考:一般社団法人日本准看護師連絡協議会(准看護師養成所一覧)>

2-2 専門学校

高校卒業者が将来のステップとして考える場合には、専門学校で2年間の学習を行うことで准看護師試験の受験要綱と目指せます。多くは医師会系列の学校が多く、都道府県によって数も違いますが、准看護師の合格率は98%を超えています。学費も場所によって異なるため、通いやすさや、学歴に併せて選択するのが重要になります。

3 准看護師になって後悔しないために知るための3選

准看護師を目指す場合、後悔しないために知るべきことはたった3つになります。

・基本看護師の指示の下、業務を遂行

・看護師資格を取得希望する場合、2年の学校に通い直す

・看護師との給与差は年収70万以上

著者も50名以上の准看護師の同僚や先輩からの話を聞きましたが、これらにつきました。まずは1つずつ解説していきます。

3-1 基本は看護師の指示の下、業務を遂行

准看護師は「看護師等から指示を受け、療養上の世話、診療の補助の実施」と業務上定められています。実際の業務では、看護師と同様の通常業務をこなしているのが実情です。しかし、法令上の書類、特に看護計画や報告書などは、准看護師は作成できなくなっています。多くの現場では、看護師の名前を借りて作成しているケースがありますが、自身の責任や名前で行えません。著者も多くの准看護師からこれらの不満や無力感を聞いており、これが原因で看護師を目指しなおした方は多く見受けられました。

3-2 看護師資格を取得希望する場合、2年の学校に通い直す

准看護師になった後に看護師を希望する場合、改めて学校に最低2年間通い直さないといけません。仕事をしながら学校に通う場合でも定時制で3年間通うことになります。ダイレクトに看護師を目指せば3年間で済みますが、結果として4年以上必要となってしまうため、必要以上に期間が長くなることを覚悟しなくてはいけません。これらを理解しないまま、安易に准看護師になってしまった方は、後で後悔してしまうので、このステップがあることの理解は必要です。

准看護師 資格取得

<引用:一般社団法人日本准看護師連絡協議会(准看護師になるために)>

3-3 看護師との給与差は年収70万以上

賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると看護師の平均給与が483万に対して、准看護師は410万円になります。仕事内容は同様であっても、教育カリキュラムの違いや、記録書の記載の可否、病院機能評価での算定要件などの違いにより年収差が大きくなっています。看護師になるには?国家試験合格のための代表的な3つの方法【目的別】

にもありますが、キャリアアップとしても看護師は管理職になりやすく、准看護師はなりにくいことも影響しています。生活する上では給与は大事なファクターの1つになりますので、この辺は十分理解した上で選択することが大事になります。

4 准看護師の魅力2選

ここまで准看護師の仕事内容や特徴、看護師との比較などを説明してきましたが、代表的な魅力をお伝えしたいと思います。

・現場に近い距離で継続して業務を行える

・働きながら資格取得が可能

上記2点が多くな魅力といえます。

4-1【魅力①】現場に近い距離で継続して業務を行える

准看護師は「看護師等から指示を受け、療養上の世話、診療の補助の実施」となっているため、現場での業務がメインになります。看護師に比べると、書類業務は少なくなるため、現場での業務量が最も多くなります。またキャリアアップとして管理職に就く機会は少ないため、打診を受けることもありません。そのため、現場をこよなく愛する方や、キャリアアップを望んでいない方には魅力のある資格と言えます。

プリセプター業務や看護研究の場も看護師に比べると圧倒的に少ないのも魅力の1つとも言えます。

4-2【魅力②】働きながら資格取得が可能

准看護師養成所は午後からや夜間に授業を行う形式の学校も複数あります。日中に働きながら通えるのは社会人にとって資格取得をしやすい最大の魅力になります。

しかし、ここまで准看護師に関してお伝えはしましたが、厚生労働省は1990年代から正看護師と准看護師を一本化する提言を発表し、一部の都道府県では、准看護師課程の新規募集を停止する動きも見られます。著者の周囲でも准看護師になってから「看護師を選択すべきだった」と後悔する声も多く聞こえています。そのため、看護師を第一選択にすることを推奨しますが、3章を踏まえて准看護師を選択してもらえるのが最も適切だと考えています。

5 まとめ

准看護師とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師または正看護師の指示に従って、傷病者もしくは産婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを仕事とする者のことを言います。そのため業務内容は看護師とほとんど変わりがありません。

但し、公的記録を記載できないこと、役職者になることが難しい実情があります。そのため准看護師を目指す場合、後悔しないためには必ず下記を知った上で、准看護師を目指すべきです。

・基本看護師の指示の下、業務を遂行

・看護師資格を取得希望する場合、2年の学校に通い直す

・看護師との給与差は年収70万以上

多くの准看護師が資格取得をする前に知らない内容、後から後悔してしまった准看護師を多く見た著者が、是非伝えたい内容になります。この記事を熟読することが准看護師を選択する上で最も重要といえることでしょう。

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