最も簡単にわかる体温測定の目的と抑えるべき4つの重要な観察ポイント

最も簡単にわかる体温測定の目的と抑えるべき4つの重要な観察ポイント

病院で当たり前のように看護師が体温測定を行っていますが、発熱の有無を確認しているだけではありません。1番の目的は「経時的に測定することで変化を知り、異常の早期発見」をするためです。病態の変化が出やすい状態のため、病院では毎日記録をとって残しています。その上で、比較をして問題がないかアセスメントを行っています。

そのため、体温測定の注意点は「前回との比較」が最も抑えるべきポイントになります。腋窩での体温は35.5~36.9度が正常値と理解しつつ、測定時には外的要因の除去を念頭に測定する必要があります。その上で、疾患徴候の変化の確認、明らかな異常では医師に報告など抑えるべきポイントがあります。

測定方法は非常に簡単ではありますが、測定前の準備が大事になります。よくある麻痺や創部、クーリングの際の理由づけなども記載しています。もし現在の方法に疑問をお持ちの方や、復習したい方にわかりやすくしていますので、是非読み進めてみてください!

1 体温測定は変化を経時的に測定し、異常の早期発見を目的にしている

体温測定は「体温の変化を経時的に測定・観察することで、病状の経過や生理的機能の変化を知り、異常の早期発見」を目的にしています。その上で、発熱時の解熱薬や冷罨法施行の治療効果、低体温から体温が回復するまでの状態の確認を行います。また、体温は、脈拍、呼吸、血圧、意識状態などとともに、病態の現状を知る重要なバイタルサインであり、脈拍、呼吸、血圧などに比べて外的条件や精神状態に左右されにくく、その変動は、診断、治療、看護の指標のひとつとなります。

体温測定を実施する上で注意点はいくつかあります。しかし、一番抑えておくべきことは前回との体温の変化を知ることが最も重要になります。体温の正常値と言われる値が「35.5~36.9度」になります。幅が広い分、現在の数値と前回とを比較して1度以上の誤差がないかを確認するのが重要になります。その他の注意点も含めて一つずつ確認していきましょう。

2 体温測定の注意点は前回との変化を比較すること

体温測定を実施する上で注意点はいくつかあります。しかし、一番抑えておくべきことは前回との体温の変化を知るです。体温の正常値と言われる値が「35.5~36.9度」になります。幅が広い分、現在の数値と前回とを比較して1度以上の誤差がないかを確認するのが重要になります。その他の注意点も含めて一つずつ確認していきましょう。

2-1 腋窩での体温測定の正常値は35.5~36.9

体温測定において前回との変化、比較が最も重要な理由は正常値が広いことが大きな理由になります。正常範囲が広い為、現在の体温などからは全て異常と判断できないことが言えます。特に看護師が測る患者さんは疾患を抱えています。その判断は数値の正常異常は勿論のこと、日々の変化を知ることが最も大事になります。もし普段35.5度の患者さんが36.6度であれば、正常範囲内ではありますが、1度以上の変化があるので、他のバイタルサインの確認や、体調の確認が必要になります。
簡単に思えますが、前回の数値を把握していないケースも多いので、この比較をするということが最も重要だと言えます。まずは前回の体温を頭に入れてから測定するようにしましょう。

2-2 体温測定に影響を及ぼした要因がないかチェック

体温測定は外的因子に影響を受けやすい項目になります。もし症状がなかったり、疾患がないとしたら以下を確認しましょう。

・入浴後30分以上経過しているか
・歩行など含む運動後30分以内ではないか
・寒い場所に1時間以上滞在していないか
・食後30分が経過しているか

2-3 疾患徴候である他の変化を確認

体温の1度以上の変化を確認した場合は、体温以外の血圧、脈拍、SPO2の値を確認しましょう。その上で「顔面の紅潮」「頭痛」「吐き気」などの随伴症状の確認を行いましょう。特に四肢の冷汗や身体の震えなどが生じている場合は、体温が上昇する徴候になるため注意が必要です。

2-4 35度以下、38度以上の明らかの異常は医師に報告

簡単な変化が難しい体温になりますが、明らかな体温の異常はすぐさま医師に報告しましょう。その上で随伴症状の有無がなかったのか、体温以外のバイタルサインの変化を同時に報告するように心がけましょう。異常の早期発見のためにも看護師として素早い対応が求められます。

3 体温測定の方法とよく悩む注意点

体温測定の手順は非常に簡単ではありますが、測定前の準備と、腋窩への差し込む際の角度が重要になっています。またよく悩むケースがあるため、根拠を含めて解説していきたいと思います。

3⁻1 体温測定は準備が大事

体温測定においては、実施前の準備が非常に重要になります。ポイントは二つあり、まずは測定前に脇を数分閉じてもらいます。自身で触るとわかりますが、脇の下は空洞部分が多いです。そのため、脇を締めることで表面温度にムラが無くなり、精度が高まります。またその際には、汗をかいているケースもあるため、タオルなどで簡単に拭いて測定することをおススメします。水分により腋窩音が低く出る場合がありますので、測定前の乾拭きは筆者的にもおススメです。

3⁻2 差し込みは体軸に対して30~45度の角度

体温測定の実施時は角度が大事になります。体温計のメーカーから聞いた話でもありますが、斜め下から差し込むのが正式な値が出るように設計されています。真横だと0.3度低くなるようなので、しっかり抑えておきましょう。

3₋3体温測定でよく悩む3つのこと

体温測定においてよく悩んでしまうのは、傷や麻痺側がある場合の対応と、クーリングを行った際にどう体温測定を行うべきかになります。
基本的に麻痺側で測定すると誤差が生じやすい為必ず避けましょう。血流が麻痺側は悪くなっているため、温度が低くなってしまうからです。
創部や傷がある場合も避けるようにして、逆側の脇で測定するようにしましょう。炎症反応として血流が増えて体温が高くなってしまうからです。
一番多い発熱時にクーリングを行っている場合は、必ずクーリングしていない側で測定するようにし、万が一両方に入れていた場合は片側のクーリングを外して30分以上経過してから測定するようにしましょう。そのため、基本クーリングは片側に実施することを忘れずにしましょう。

4 まとめ

いかがでしたでしょうか?体温測定の目的は「経時的に測定することで変化を知り、異常の早期発見」になります。その上で、「正常値を知る」「影響因子を確認する」「疾患兆候の変化を知る」「明らかな異常は医師に報告」を抑えることが重要なポイントになります。難しいことではないですが、是非この機会に整理をしてみて下さい。注意点においても初歩的なことですが、大事な部分ですので参考にして頂ければ幸いです。

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