救急看護の最高峰のフライトナースの働き方と仕事内容の徹底解説

フライトナースフライトナース

救急看護の最高峰のフライトナースの働き方と仕事内容の徹底解説

フライトナースは、医療用ドクターヘリに乗り、救急現場に医師とともに駆けつける看護師です。救急患者の元にいち早く駆け付け、最善の救急治療が提供できるよう看護します。現場やヘリ内から初期治療を行い、搬送先の選定をしながら救命活動を行う重要な役割を担います。働き方のベースは救急看護師と同じですが、フライトナースを担当する日は、要請に応じて対応できるように「フライトスーツ」「無線」を着用し、千差万別な奨励に臨機応変に対応します。

目指せる病院は43都府県53病院だけで就業先は少なく狭き門と言えます。
フライトナースのための要件は3つになります。

・看護師経験5年以上であり、かつ救急看護の経験が3年以上

・ACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダーの取得

・日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習の受講

大変な仕事だけあってメリットも多くあり、給与が平均以上であったり、様々な症例に対応できたり、認定看護師や役職者を目指しやすいなど看護師として多くの幅が見出せます。この記事を読めば、フライトナースを選択する際の検討が容易になるでしょう。

1 フライトナースとは?

フライトナースは、ドクターヘリにフライトドクターと共に搭乗し、救急患者の元にいち早く駆け付け、最善の救急治療が提供できるよう看護します。医師が行う医療処置の介助や、血管確保、指示により薬剤投与、情報収集、看護記録の記載、荷物管理などを行ない、フライトドクターと共に患者さんの状態に合わせて搬送する病院の決定をサポートします。限られた環境の中で、時には自らも危険と向き合いながら、患者さんの命を最優先に活動する救急の最前線で働く看護師を指します。対応する地域は病院にもよって異なりますが、過疎地域や山岳部や山間地、時には海上や交通事故の現場が多くなります。最近は地震や台風や洪水など災害の被災地に医療を提供することもあります。

1-1 フライトナースの働き方はベースは救急看護師

フライトナースの配属は救急救命センターになります。基本的には交代でヘリに乗るため、普段は救急で重症患者さんの処置やケアを行います。要請があり、かつ当日担当であった場合にフライトドクターと共にヘリにて現場にかけつけます。そのため、毎回ヘリに乗っているイメージかもしれませんが、実際は救急看護師として働く機会のほうが多くなります。

1-2 フライトナースの1日は救急要請の回数によって変化

フライトナースが救急看護師がベースという言葉でわかるように、ドクターヘリの要請がなければ基本的には業務は救急の現場になります。但し、要請が多ければ1日に複数回登場する日もあれば、1回だけという日もあります。また、必ずしも患者さんが自分の所属する病院に搬送されるとは限らないため、対応は臨機応変さが求められます。複数要請があったケースを紹介します。

時間

実施内容

8:00

出勤し、出動前の物品の確認

バック内の不足しているものはないか、破損しているものはないかなどを毎回確認

フライトスーツと無線機の着用を行い、いつでも出動できる準備

8:30

フライトドクターとのMTG

カンファレンスや当日の天候の確認

9:00

出動(1回目)

交通外傷の患者さん

気管内挿管が必要そうなため、物品の準備をヘリ内で行いながら向かいます

9:30

現場に到着して、自病院の搬送が決定

救急看護師に準備をお願いしつつ、初療の対応

10:00

自院で救急看護師と連携して治療のサポート

一段落するまで対応

11:00

医師とのMTG

患者さんの状況や対応方法などの振り返りと共に、使用物品の補充

11:30

休憩

担当の日はいつ呼ばれるかわからないので、簡単に食べれるものになりがち

13:00

出動(2回目)

山間部での心臓発作の患者さん

AEDが必要そうなので手に準備していつでも使えるように準備

13:45

循環器専門病院への搬送が決定

救急看護師への引継ぎを行います

15:00

出動(3回目)

海での遭難者の患者さん

心肺停止や低体温を予測して準備

15:30

自院での搬送が決定のため、復温や呼吸器の準備を依頼

家族への対応もしっかりと行います

16:30

申し送り

基本的にドクターヘリは日没までの対応

患者さんの申し送り、翌日のフライトナースへの申し送り事項の記載、物品の補充をします

17:00

退勤

残業はフライト回数や救急の忙しさによって変わります

 

1-3 フライトナースの仕事内容は処置から精神的サポートまで千差万別

フライトナースの仕事内容は、医師の補助及び治療が主なものとなります。但し、医師から言われたことをこなすだけではありません。ドクターヘリで駆けつける現場には患者さんが複数いる場合もあり、そうした場合には看護師が判断して医師に報告、処置を行うこともあります。救急医療が必要な事態だが、急なことで混乱、興奮した患者さんや家族を支えるのも重要な役割です。また、ドクターヘリが患者さんを搬送する先は自分の病院とは限らないため、病院での患者さんの状態の申し送りが必要になり、様々なケースを想定した行動が求められます。

2 フライトナースを目指せる就業先はたった53病院

ドクターヘリは43都府県53病院でしか配置がされておりません。実は東京都には1台も配備されておらず、フライトナースを目指す場合には就業先が最も重要な要素になります。

通勤時間を気にする看護師にとって、就業先は重要な要素であるため、キャリアアップでフライトナースを検討の方は是非参考にして下さい。

・医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院(北海道)

・旭川赤十字病院(北海道)

・市立釧路総合病院/釧路孝仁会記念病院(北海道)

・市立函館病院(北海道)

・八戸市民病院(青森)

・青森県立中央病院(青森)

・秋田赤十字病院(秋田)

・岩手医科大学附属病院(岩手)

・山形県立中央病院(山形)

・仙台医療センター/東北大学病院(宮城)

・公立大学法人 福島県立医科大学附属病院(福島)

・新潟大学医歯学総合病院(新潟)

・長岡赤十字病院(新潟)

・富山県立中央病院(富山)

・石川県立中央病院(石川)

・獨協医科大学病院(栃木)

・前橋赤十字病院(群馬)

・水戸済生会総合病院/国立病院機構 水戸医療センター(茨城)

・埼玉医科大学総合医療センター(埼玉)

・日本医科大学千葉北総病院(千葉)

・君津中央病院(千葉)

・東海大学医学部付属病院(神奈川)

・山梨県立中央病院(山梨)

・聖隷三方原病院(静岡)

・順天堂大学医学部附属静岡病院(静岡)

・長野県厚生農業協同組合連合会 佐久総合病院(長野)

・信州大学医学部附属病院(長野)

・岐阜大学医学部附属病院(岐阜)

・愛知医科大学病院(愛知)

・三重大学医学部附属病院/伊勢赤十字病院(三重)

・和歌山県立医科大学附属病院(和歌山)

・済生会滋賀県病院(滋賀)

・国立大学法人 大阪大学医学部附属病院(大阪)

・奈良県立医科大学附属病院/南奈良総合医療センター(奈良)

・公立豊岡病院組合立豊岡病院(兵庫)

・兵庫県立加古川医療センター(兵庫)

・川崎医科大学附属病院(岡山)

・広島大学病院/県立広島病院(広島)

・鳥取大学医学部附属病院(鳥取)

・島根県立中央病院(島根)

・山口大学医学部附属病院(山口)

・高知県・高知市病院企業団立 高知医療センター(高知)

・愛媛県立中央病院/愛媛大学医学部附属病院(愛媛)

・徳島県立中央病院(徳島)

・久留米大学病院(福岡)

・大分大学医学部附属病院(大分)

・佐賀大学医学部附属病院(佐賀)

・国立病院機構長崎医療センター(長崎)

・熊本赤十字病院(熊本)

・宮崎大学医学部附属病院(宮崎)

・鹿児島市立病院(鹿児島)

・鹿児島県立大島病院(鹿児島)

・浦添総合病院(沖縄)

国の方針では全国80病院を目指しておりますが、現状叶っていません。フライトナースとして働ける病院は少ないですが、3章でもあるようになるためには条件があるため、まずは近くの病院の救急センターで経験を積んで検討するのをオススメします。

3 フライトナースになるための3つの条件

フライトナースになるためには、就業先も重要ですが、まずは抑えないといけない3つの要件があります。

厚生労働省が指定している条件は以下になります。

・看護師経験5年以上であり、かつ救急看護の経験が3年以上

・ACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダーの取得

・日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習の受講

3-1 看護師経験5年以上であり、かつ救急看護の経験が3年以上

フライトナースを目指す場合には看護師経験5年が最低条件です。もし絶対にフライトナースを希望する場合は救急病棟や救命センターの配属を希望しましょう。3年以上働く必要があるので、上司との面談では必ず自身がフライトナースを将来目指したいという目標を伝えることが重要です。

3-2 ACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダーの取得

ACLS※は救命救急する上でも重要な資格になります。配属先でも講習会の参加は勧められることが多いですが、場所によっては受講場所が遠方になる場合があります。日本ACLS協会で日程が組まれていますので、計画的に受講しましょう。土日の2日間で取得は可能になります。

JPTEC※に関しては1日で取得可能ではありますが、開催日数が少ないためJPTEC協議会のHPを参考に取得をしましょう。病院によっては資格取得補助もありますので、まずは確認することから始めましょう。

※ACLSとは・・・救命救急や循環器領域を専門とする多くの医師や看護師に不可欠な技術で、救命の最後の砦ともいえる二次救命処置の提供者を育成するコース

※JPTECとは・・・傷病者に最初に接触する際に行う、プレホスピタルケア(病院前救護) 

3₋3 日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習の受講

日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習は年に2回しかなく、場所も決まっておらず、定員も120名となっております。現在は新型コロナウイルスの影響で開催が決まってはいませんが、最近は兵庫県で実施する機会が多いです日本航空医療学会のHPで確認する必要があり、機会が少ないので近くで開催される場合は積極的に参加することを推奨します。

4 フライトナースを目指す前に知っておくべき3つのこと

フライトナースは救急看護の最高峰となり、狭き門になります。その上で気になってしまう項目が3つあります。

・実際の給与って他より高いの?

・どんな人が向いているの?

・避けたほうがいい人はどんな看護師?

特に疑問に思う代表的な3つを説明していきます。

4-1 フライトナースの年収は一般的な看護師に比べ30~70万円高い

フライトナースの給与は、救急外来の仕事に危険搭乗手当や特殊勤務手当などの手当をもらえます。そのため年収500万円以上になります。一般的な正看護師の年収420~470万円よりも高い水準となります。ドクターヘリが設置されている病院は、規模が大きいため、基本給や賞与・手当も高い傾向にあるため、一般の看護師と比較すると給料は30~70万円程度高くなります。

4-2 フライトナースはリーダーシップが求められる

フライトナースの適正で最も重要なのはリーダーシップです。医師と同乗するので意外かもしれませんが、現場では様々な職種との連携が急務で看護師自体のリーダーシップが求められます。他の医療機関との連携も必要なため、物おじしない積極的なタイプが向いています。当たり前ですが「臨機応変に対応するのが好き」「瞬時に物事を判断して行動するのが好き」という方も向いています。

4-3 フライトナースを避けるべき看護師の特徴は消極的

フライトナース選択をすべきでない看護師は、消極的な看護師です。救急救命の場面では、時間との戦いなので、躊躇うことで助かる命も助からなくなります。これは救急看護でも同様ですが、消極的な看護師は向いていません。また高所恐怖症や乗り物が苦手な看護師は絶対に選択すべきでない部署です。

5 フライトナース経験後のよくあるキャリアアップ2選

難関な道でもありますフライトナースですが、気になるのはその後のキャリアアップです。多くの看護師は認定看護師を目指し、現場での道を極めるか、その経験を活かして管理職になる方が多くなります。

5-1 救急看護のエキスパートの認定看護師

フライトナースを目指す前に取得する方もいますが、多くはその道を極めるために、救急看護の認定看護師を取得して、現場のエキスパートを見つける道です。フライトナースの育成や教育面で活躍の場を見つける方が多くいます。

5-2 外科系の役職者

フライトナースは言わば外科系の最難関部署の一つです。そのため、救急だけに留まらずICUや外科系部署での管理職にキャリアアップとして進む看護師も多くいます。現場で培った柔軟性や臨機応変な対応を武器に役職者としてマネジメント業務にも向いています。フライトナースにリーダーシップが求められ、その経験が活きる形になっています。

6 まとめ

フライトナースは、ドクターヘリにフライトドクターと共に搭乗し、救急患者の元にいち早く駆け付け、最善の救急治療が提供できるよう看護します。基本は救急看護師と同様の業務を行いながら、フライトスーツに身をまとって要請時には瞬時に現場にかけつけます。フライトナースで働ける病院は43都府県の53病院のみで狭き門になります。

・看護師経験5年以上であり、かつ救急看護の経験が3年以上

・ACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダーの取得

・日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習の受講

上記要件を満たさないとフライトナースにはなれません。しかしそれ以上に給与が一般看護師に比べ高かったり、看護師としてフライトナースでしか経験できないこともありやりがいも高いです。救急医療の最高峰としてフライトナースを目指す方はこの記事を参考に検討してみて下さい!

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