訪問看護師はリハビリも行うことを知ってますか?リハビリ内容を徹底解説

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訪問看護師はリハビリも行うことを知ってますか?リハビリ内容を徹底解説

訪問看護師はリハビリもやるということをご存知でしょうか。

もちろん、セラピストが行うリハビリ内容のように専門性の高いリハビリまでは求められないですが、介護保険で単位が足りない場合に、看護師としての介入の合間に簡単なリハビリを行うことや、医療保険で入る際も簡単なリハビリを行うことを主治医から指示されることがあります。

理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士による訪問看護は、その訪問が看護業務の一環としてのリハビリテーションを中心としたものである場合に、看護職員の代わりに訪問させるという位置づけになっています。訪問看護指示書のリハビリ欄に『〇』がついている場合に、セラピストが看護師の代わりに訪問することができるというルールです。

大事なポイントは、1人の利用者さんを支えるために、医師だけでも、看護師だけでも、セラピストだけでも十分ではなく、それぞれが連携することです。

そのため、訪問看護で働くことを考えている看護師はセラピストの行う訪問内容を十分理解し、連携して看護計画を立てたり、必要事項の申し送りを行ったりする必要があります。

訪問看護ステーションであれば看護師とセラピストが同じ事業所に所属していますので毎日顔を合わせることができ、連携がとりやすいというメリットがあります。医療サービスを提供する側は連携を取りやすく、また、利用者さんは看護師かセラピストどちらかに要望を伝えれば、迅速に連携して伝えてくれるというメリットがあります。

訪問看護ステーションで働くセラピストの数は年々右肩上がりで増加しており、看護師とセラピストの連携は今後ますます求められるでしょう。
セラピストによる訪問看護の割合の推移
(出典:厚生労働省 訪問看護(参考資料)

そこで今回は、訪問看護で行うリハビリの内容を中心に利用者さんを支えるための多職種連携も含めて解説していきたいと思います。

1 訪問看護師に求められる主な3つのリハビリ内容

訪問看護師に求められるリハビリ内容はセラピストが訪問業務で行うリハビリと同じで、主に以下の3点に着目して行われます。

訪問看護師に求められる主なリハビリ内容
・基礎的な運動機能の改善及び維持
・日常生活動作の訓練
・指導とアドバイス

これらのリハビリ内容のうち最も多いのが訪問利用者さんの約8割が行う歩行・移動の訓練です。次いで姿勢の保持、姿勢の変換の訓練となっています。(参照:厚生労働省 訪問看護(参考資料)

 

1-1 基礎的な運動機能の改善及び維持

身体の関節を動かしていくことで関節の動きを改善させます。また、関節がかたまってしまうことを予防することも目標としています。他にも、筋力トレーニングやストレッチ、関節可動域訓練や関節拘縮予防のトレーニングを実施します。

1-2 日常生活動作の訓練

歩行、食事、入浴、排せつ、外出といった生活の場面に応じた動きができるということを目標としています。

具体的には寝返りや起き上がり等をベッド上で訓練したり、坐位や立位など姿勢を保持するための訓練をおこなったりします。他にも歩行訓練、着替えや食事、トイレでの動作等の指導や訓練を行います。

1-3 指導とアドバイス

訪問中に行うリハビリのみではなく、訪問の時間以外にも自宅でリハビリを行うことができるように自主トレーニングのメニューを作成し、アドバイスを行います。

自主トレーニング以外にもアドバイスは多岐にわたります。例えば段差や階段、トイレ、入浴の動作が安全に行えるよう、住宅改修のアドバイスをしたり福祉用具の提案をしたりします。具体的なアドバイスは段差解消や手すりの設置、浴室やトイレ、玄関等の間取りの変更といった内容です。

他にも利用者さん本人のみではなく、家族が利用者さんを少ない負担で安全に介護できるように情報の提供や指導、介護物品の情報提供といったサポートを行います。

2 利用者さんのADL/QOL改善のためには看護職とリハビリ職の連携が必須

看護職とリハビリ職の連携による効果は凄く高いです。この章では連携の効果を解説していきますが、看護職とリハビリ職は綿密に情報交換をして連携し合うことが必須と言えます。

両者の連携の効果はそれぞれの専門性が相まって発揮されます。

看護師は主に利用者さんの健康状態や生活状況、家族の状況を包括的にアセスメントすることが多く、これによって利用者さんの持つ力を最大限に発揮させることができるよう心身の健康管理や療養生活継続の支援を行うことが求められます。また、病状の予後予測をしていくとともに、合併症の発症、生活状況の悪化を予防する視点でリハビリテーションのニーズをアセスメントすることが重要です。

一方、リハビリ職は主に、身体・精神機能、日常生活動作および住環境・福祉用具等の環境面をアセスメントすることが求められます。また、基本動作の獲得、応用的動作能力や社会適応能力の獲得、音声・言語・聴覚機能の獲得を中心に様々な訓練を行うことで、利用者さんの状態に合わせた環境調整への支援が期待されています。(参照:一般社団法人全国訪問看護事業協会 訪問看護事業所における看護職員と理学療法士等の より良い連携のための手引き)

このように互いに異なる専門性を連携させることでより利用者さんの個別性に合わせた医療を展開していくことができるのです。

看護職とリハビリ職の連携は利用者さんへより良い効果を与えることも分かっています。利用者さんへの効果として最も高いのがADLの維持改善、QOLの維持改善、生活習慣の維持であり、特にADLの維持改善においては約8割近くの方が効果を実感しているという結果となっています。
看護職とリハビリ職の連携効果①
(出典:一般社団法人全国訪問看護事業協会 訪問看護事業所における看護職員と理学療法士等の より良い連携のための手引き)

また、サービスの質に対する効果という部分においても、看護職とリハビリ職が共通認識のもと統一したサービスの提供ができる、利用者さんや家族のニーズに沿った目標設定ができる、利用者さんの心身機能に合わせた段階的なリハビリテーションの提供ができるという部分が5割を超えており、看護職とリハビリ職の連携はよりよい医療の提供につながるということが証明されています。
看護職とリハビリ職の連携効果②

3 まとめ

看護師は訪問看護で行うリハビリ内容をよく理解し、特に同じステーション内のリハビリ職と綿密に連携することが利用者さんのADL改善、QOL改善のために必須となります。

利用者さん1人1人に満足してもらえる訪問業務を提供するためにも、他の職種の役割、提供する仕事の内容を十分理解し、是非連携を高めていってほしいと願っています。

この記事が職種間連携を高める1つのきっかけになれば幸いです。

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