看護師2年目の給料を徹底比較!~病院規模、学歴、職場ごと~

看護師2年目の給料を徹底比較!看護師2年目の給料を徹底比較!

看護師2年目の給料を徹底比較!~病院規模、学歴、職場ごと~

看護師2年目の給料は毎月27万円~29万円ということをご存知でしたか?
1年目とほとんど変わりません。
日々感じているストレス、体力面、精神面の疲弊感からするとショックかもしれません。

ひと月で見ると確かに割に合わないかもしれないですが、年収ベースでみると1年目よりも2年目は大きく上がります。
また、病院規模、学歴、職場ごとに給与差があります。
この記事ではひと月単位でみるとショックにも思える給料も、年単位で見ると収入がアップするという実態の解説や病院規模、職場ごとの給与の実態をまとめています。

私は全国展開する訪問看護ステーションで採用を担当しており、病院から転職する人が多いため、病院の給与・待遇面や他の訪問看護ステーションの給与・待遇面を日々リサーチし、求人票の更新を行ってます。
また、人材紹介会社へ看護師が求める給与水準のヒアリングを定期的に行っています。

日本看護協会や厚生労働省が行った以下の大規模調査の結果と、私の日々の採用活動から得た経験を組み合わせて1つにまとめることで、看護師2年目の給料について、実際のところが見えてきました。
・全国の8,000以上の病院を対象に調査票を送付し、4,000以上の病院からの回答を得た日本看護協会の調査結果
・全国の78,000以上の事業所に調査票を送付し56,000以上の事業所からの回答を得た賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

これを読み進めていけば、看護師業界全体の2年目の給料相場を知ることができますので、今後の看護師キャリアに活かしていただければ幸いです。

1 看護師2年目の給料額面と手取り額

病院に勤務している看護師2年目の1月の給料は、平均すると残業代込みで23万円+夜勤手当(4万円~6万円)= 総額27万円~29万円です。
1年目とほぼ変わらないと思ってください。
また、2年目の途中から住民税が差し引かれるため、毎月の手取り額は1年目よりも下がります。

1-1 看護師の2年目の給料額面

月額給料額面は男性看護師で27万8千円、女性看護師で28万6千円となります。

平成30年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」の中には、看護師の20代前半の初任給の調査結果が含まれており、これを参考に看護師2年目の月額給料を以下のように計算すると、以下の表のようにまとめることができます。

看護師2年目の月額給料 = 初任給 + 2年目の昇給額 + 夜勤手当

初任給 所定内給料 2年目昇給額 夜勤手当 毎月の給料
看護師(男) 23万円 4千円 4万4千円 27万8千円
看護師(女) 23万8千円 4千円 4万4千円 28万6千円

※所定内給与は時間外勤務手当、夜勤手当、通勤手当を除く給料総額


夜勤手当は最も多い二交代制で、月に4回行ったと仮定し、そこに2017年の二交代制平均夜勤手当10,999円を掛け算して毎月4万4千円としています。

夜勤形態と平均夜勤手当額
※参照:日本訪問看護協会が行った「2017年病院看護実態調査」

 

昇給額については、「平成30年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」を参考に算定し、平均4,000円の昇給としています。

1-2 2年目から住民税が控除され、手取り額が減少する

看護師2年目は住民税の控除額が1年目よりも大きくなるため、1年目より手取り額が減る可能性があります。
看護師1年目は、前年に所得がないため住民税の所得割はかかりません。しかし、看護師2年目になると前年の所得(年収)に対して、住民税の所得割がかかってきます。
この住民税、制度上、給与天引きは6月から始まります。
看護師1年目の初任給をベースに考えると、6月から給与天引きされる額はひと月あたり9,000円~11,000円となります。
2年目の昇給額の目安4,000円より大きな金額が額面から控除されることとなりますので、実際に使用できる手取り額は減少することとなります。

1-3 年収は1年目より100万円アップして400万円台に!

看護師1年目は4月から12月の9か月間しかないため、およそ年収は300万円なのに対し、2年目は1月~12月の12か月間あります。また、ボーナスが年間分支給されますので、年収は400万円ほどにアップします。

(ボーナスは「平成30年賃金構造基本統計調査(厚生委労働省)」の調査結果に基づく)

2年目毎月の給料 ボーナス 2年目年収
看護師(男) 27万8千円 72万7千円 406万円
看護師(女) 28万6千円 67万9千円 412万円

2 病院規模、学歴、職場ごとの看護師2年目の給料比較

2-1 病院は大きいほうが給料が高い

平成30年賃金構造基本統計調査(厚生委労働省)」によると、1,000人以上が働く病院が最も給料が高く、規模が小さくなるに従い、給料が下がっていくという結果でした。

1,000人以上 100~999人 10~99人
看護師(男) 23万4千円 22万3千円 データなし
看護師(女) 24万2千円 24万1千円 21万6千円

毎月の所定内給与

2-2 学歴は看護専門学校よりも大学卒の方が給料が8,000円も高い

大学を卒業しても専門学校を卒業しても、国家試験に合格すれば同じ看護師資格を取得できます。しかしながら、給料面では8,000円前後大学卒の看護師のほうが専門学校卒の看護師よりも給料が高い傾向にあることがわかります。

2017年調査 2016年調査
高卒+3年課程卒
(単身・民間アパート居住)
266,041円 263,131円
大卒
(単身・民間アパート居住)
273,854円 271,694円
差額 7,813円 8,563円

※通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当を含む
※夜勤をした場合には、当該月に三交代で夜勤 8 回(二交代で夜勤 4 回)したものとする
※時間外勤務の手当は除く
※参照:日本訪問看護協会が行った「2017年病院看護実態調査」

2-3 職場ごとで見ると、病院と訪問看護の給料が高い

リクルートが行った大規模調査によると、看護師2年目の職場ごとの平均年収は病院と訪問看護・訪問診療の年収が高く、医院・クリニックが低いという結果でした。

職場 年収
病院 418万円
医院・クリニック 354万円
訪問看護・訪問診療 420万円(※)
医療施設以外 359万円(※)

※20歳~24歳の調査数が少ないため、25歳~29歳の調査結果を記載

医院・クリニックは規模が小さく、また、日勤のみの所がほとんどであるため、年収は低くなる傾向にあります。
訪問看護は、超高齢化社会が進む日本において、地域医療の促進は国の施策となっており、診療報酬も上昇傾向にあるため、年収が病院なみの高さとなっています。近年は学校教育の現場でも看護実習に取り入れられ、若い年代にも身近になりつつあります。病院のような二交代制や三交代制を取るところも少なく、ワークライフバランスを保ちながら働けるため、今後人気が高まりそうです。

3 まとめ

以上をまとめると、2年目は毎月の手取り額は減りますが、年間通しての年収はアップします。
病院規模や職場によって平均年収には大きな差がありますので、転職を考えることもあるかもしれませんが、基本的には2年目は1年目以上にバリバリ頑張って看護師キャリアの地盤を築く大事な1年と考えたほうが良いと思います。同じ看護師2年目同士の年収の差はまだ考えず、看護技術の習得や初めての後輩指導などを通して看護師としての経験を積むことに重点をおいて1年頑張ってみるのが良いのではないでしょうか。