看護師の離婚率は高い?離婚しないための勤務先ランキングTOP5

看護師の離婚率は高い?離婚しないための勤務先ランキングTOP5看護師の離婚率は高い?離婚しないための勤務先ランキングTOP5

看護師の離婚率は高い?離婚しないための勤務先ランキングTOP5

看護師を対象にした離婚に関するアンケート調査では、離婚率は高いという結果が出ています。

筆者である私は残念ながら看護師ではありません。しかし、妻を医師に持つ一般的なサラリーマンです。
妻を医療職に持つことは看護師と近いものがありますが、一般企業に勤めている時は病院で働く妻を理解できず離婚の危機を迎えました。

その後、病院ではないですが、訪問看護ステーションへ転職し、たくさんの看護師の方と仕事を共にし、少しずつ看護師の価値観、仕事の大変さを理解できるようになりました。
この理解が進むにつれて私の夫婦仲は良くなっていきました。

結論から言うと、相手をどれだけ理解できるかが夫婦仲の決め手になります。しかし、それはとても難しいことです。時には環境を変える必要があると思います。
そこで過去の自分を振り返り、離婚の危機の原因とその解決方法をこの記事に詰め込んで、同じ境遇の方が読んだときに、幸せな夫婦仲となればと願い、まとめました。

この記事では、離婚率が高くなる原因や離婚しないための心がけ、離婚しないための勤務先をランキング形式でまとめています。

1 看護師の離婚率は高いというアンケート調査結果

看護師の離婚率について、国が行う統計調査はありませんが、民間の会社が看護師を対象に行ったアンケート調査によると、離婚率が高いと思うと回答した看護師は全体の73.6%でした。
看護師の離婚率に関するアンケート調査結果
※参照:HATARAKI NURSE 看護師の離婚率は高い?アンケート調査 

一緒に働く同僚を見ていて、離婚が多いという印象なのだと思います。
離婚率が高くなる原因はどこにあるのでしょうか。次の章で原因分析を進めていきます。

2 離婚率が高い原因

2-1 夫と予定が合わない勤務時間&休日

多くの病院は土日祝日も稼働しており、看護師もシフト制で土日祝日も出勤します。また、日本医療労働組合連合会の調査によれば、2交代制の場合で月に4.1回、3交代制の場合で月に7.6回の夜勤があり、その日は自宅に帰らずに仕事します。
他方、看護師と結婚する一般的なサラリーマンは、土日祝日休みが多く、夜勤は無いため、基本的には毎日自宅に帰ります。

子供がいる家庭では、妻が夜勤の際や土日祝日出勤の際は、夫が慣れない家事・育児をすることとなり、夫の周りに同じ境遇の仲間がいない場合、ストレスを感じる要因になります。
夫もそれを理解したつもりで結婚したはずなのですが、当初は頑張れると思っていても、実際に平日働いて、土日祝日も家事・育児で休めないとなると、その大変さは想像以上で、イライラしてしまいます。

2-2 疲れ果てて家事・育児ができないことを夫はなかなか理解できない

夜勤明けの看護師はとても疲れています。疲れ果てて家に帰って、お風呂も入らず寝てしまうことも珍しくありません。

しかし、夜勤を知らない夫はその大変さがなかなか理解できません。それまで家事・育児を頑張っていた夫の言い分としては、「帰ってきたんだから手伝ってくれ!」です。こんなことを言われたら、看護師はたまったもんじゃありません。喧嘩になるわけです。

2-3 忙しさが普通になって価値観の違いが生じている

日々時間に追われ、人の命に係わる緊急事態が生じるプレッシャーと向き合っている看護師の時間に対する価値観と、一般人の時間に対する価値観には大きな差があります。

看護師はただでさえ忙しく、かつ、不規則な生活をつづけながら、人の命に係わる緊急事態が生じるプレッシャーを感じ続けるうちに、自然と時間の使い方がうまくなり、また、多少の疲れではへこたれない忍耐力・精神力を身につけていきます。
そんな看護師目線からすると、家で普通に過ごしているつもりの夫もダラダラ生活しているように見えてストレスを感じてしまいます。

他方、一般的なサラリーマンの夫は忙しくても、いつ人の命に係わる緊急事態が起こるかもしれないというプレッシャーはほとんどなく、生活も不規則ではないため、看護師のように研ぎ澄まされた価値観はなかなか身につきません。

この価値観の違いがあると、それぞれが普通はこうだ、と思う部分のズレに繋がりますので問題としては大きく、感情がぶつかりあう大きな原因となります。

2-4 就職先が多く、希望の働き方を選べる

看護師は一般平均と比べて求人倍率が高く、働き先を選ぶことができます。つまり、離婚して家事・育児の負担が増しても、日勤のみの病院やクリニックへ転職することができますし、一度パートとして働くことを選んでも、再び常勤として病院に戻ることが可能です。
離婚しても生活に困らない環境にいるため、我慢せずに離婚という選択肢を選ぶことができます。

下記に求人倍率について一般平均と比較した推移を記載しました。これを見ると、看護師は常に一般平均を大きく上回っており、2013年度は一般平均は1人の求人者に対して、0.93の求人数であったのに対し、看護師は1人の求人者に対して、2.77も求人数があり、一般平均と比べると約3倍も働き先を選べる状況だったことがわかります。
この傾向は2017年の統計を見ても変わっていません。

※求人倍率は、「仕事の数(求人数)」を「仕事をしたい人の数(求職者数)」で割った数値のことです。
求人倍率推移
※参照①:厚生労働省 一般職業紹介状況
※参照②:日本看護協会 都道府県ナースセンターの登録データの集計・分析結果

2-5 経済力があり、離婚しても生活に困らない

看護師の年収は一般平均と比較しても高く、また、看護師の年収(全国平均)を計算してみると、485万円と、生活には困らない十分な経済力を有しています。
離婚しても生活に困らない環境にいるため、我慢せずに離婚という選択肢を選ぶことができます。

※賞与及び各種手当を含む

看護師 一般平均 差額
485万円 447万円 38万円

参照:厚生労働省:平成30年賃金構造基本統計調査

3 離婚しないための5つの心がけ

離婚の一番の原因は、看護師の不規則でかつ多忙な働き方にあるため、働き方を改善することで離婚率を下げることができるのではないでしょうか。

3-1 夜勤を減らす

不規則な生活は夜勤が減れば解消されます。
病院によっては育児中の看護師の夜勤を減らすことが暗黙の了解となっていることもあり、夜勤を減らす希望は言いにくいですが、我慢しすぎず、タイミングを見計らって夜勤を減らしたいと希望を出しましょう。

3-2 夫婦で家事・育児の分担を決める

夫婦で話し合って、家事・育児の分担を細かく決めておくことが、お互いの仲を保つために大事なことです。また、細かく決めたうえで、相手が疲れているなと思ったら、相手の分担を代わりに行ってあげるなどすると、自然と2人の仲は近づきます。

家事・育児の分担を細かく決めると聞くと、何もそこまでしなくても、とか、堅苦しいという印象を持たれるかもしれませんが、上述した通り、知らず知らずのうちに価値観の相違が生まれると、暗黙のうちに相手に期待する部分も異なってきます。そうすると、なんでやってくれないんだ、とか、あなたがやるべきでしょ、とお互いがお互いに主張し、譲らない状況になってしまいます。
ある程度決めごとを作ってしまい、自分の仕事と割り切ることで相手を批判的に見ることも減りますので、役割分担を決めることをおすすめします。

3-3 自分の話ばかりせず、夫の話を聞いてあげる

看護師の中には忙しければ忙しいだけアドレナリンが出て、仕事が終わって自宅に帰ってもまだ仕事気分から抜け出せず、帰宅後に夫に、その日あったことをたくさん話す時がありますが、そこは注意して夫の話も聞いてあげましょう。
夫もわからない病院の話や患者さんの話が頻繁に続くと、聞いてるだけでも疲れてしまうからです。

3-4 お互いに感謝しあう空気を作る

当たり前かもしれませんが、小さなことでも「ありがとう。」と一言伝えあうことを心がけましょう。言いたくないと思っても、そこは変なプライドは持たずに、たとえ小さな声でも十分効果があります。
例えば、電気を消してくれたら「ありがとう。」、ドアを閉めてくれたら「ありがとう。」トイレの便座を閉じてくれたら「ありがとう。」という具合に伝えることをおすすめします。

3-5 ワークライフバランスの取れる職場に転職

第4章に詳しく書きますが、離婚率が高いといわれる原因は看護師の忙しさ、不規則な生活環境が大きな原因の一つです。

そこで、勤務先自体を考え直し、ワークライフバランスの取れる職場に転職するのも1つです。
日本看護協会による調査結果によると、転職する理由として多い順から、結婚、転居、妊娠・出産と続きます。こういったライフイベントがあった際には、勤務先をじっくり考えることをおすすめします。

4 離婚しないためのおすすめ転職先ランキングTOP5

離婚してしまっては、ますます忙しくなって、公私のバランスが崩壊しかねません。
せっかく人生のパートナーだと選んだ相手に対して、そう簡単に離婚しようと思ってほしくはありません。

そこで、日本看護協会が行った、2013年看護職員実態調査を基に、離婚しないための勤務先ランキングを作成しました。

勤務先ランキングを作成するにあたっては、看護師の不規則でかつ多忙な働き方とならないための指標を下記の通り5つに絞りました。

・夜勤無しの転職先
・超過勤務時間が少ない転職先
・2日連続休日が取りやすい転職先
・有給休暇を取得しやすい転職先
・給与が高い転職先

また、転職先は看護師の勤務場所として多い下記6つに絞りました。

・病院
・診療所
・看護系研究教育機関
・訪問看護ステーション
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設

指標ごとに1位:5点、2位:4点、3位:3点、4位:2点、5位:1点の順にラインキングポイントを付与して総合得点でランキングしました。結果は以下の通りです。

順位 勤務場所 総合得点
1 訪問看護ステーション 19
2 看護系研究教育機関 18
3 診療所 16
4 病院 11
5 特別養護老人ホーム 7

総合優勝は、訪問看護ステーションでした!
それぞれの指標のランキング結果について、説明していきます。

4-1 夜勤無しのTOPは看護系研究教育機関

不規則な生活となる一番の原因は夜勤です。そのため、夜勤なし又は夜勤がある病院でも日勤のみという勤め方をしている方がどれくらいの割合いるかを勤務場所ごとに集計しました。

順位 勤務場所 夜勤無し又は日勤のみ
1 看護系研究教育機関 100.0%
2 診療所 61.3%
3 訪問看護ステーション 41.7%
3 特別養護老人ホーム 41.7%
5 介護老人保健施設 40.0%

結果は、夜勤のない看護系研究教育機関が1位でした。当然と言えば当然ですね。2位には夜勤のないクリニックが含まれる診療所が、3位には訪問看護ステーションと特別養護老人ホームが同率となりました。
やはり病院はランク外となっています。

4-2 超過勤務時間が最も少ないのは訪問看護ステーション

所定労働時間外の超過勤務時間が多ければ多いほど家庭への影響は大きいはずと考え、超過勤務時間が月12時間以内の看護師がどれくらいの割合いるかを勤務場所ごとに集計しました。

順位 勤務場所 月12時間以内
1 訪問看護ステーション 79.5%
2 診療所 76.0%
3 病院 71.8%
4 特別養護老人ホーム 60.0%
5 介護老人保健施設 50.0%

結果は、訪問看護ステーションが1位でした。訪問看護は自宅で療養する患者さん宅へお邪魔するサービスであるため、日中に訪問するのが通常で、夜間訪問は例外となることから、超過勤務時間が少ない考えられます。

4-3 2日連続休日が最も取りやすいのは、看護系研究教育機関

一般的なサラリーマンが夫であると仮定した場合、土日祝日休みが多く、時間に直すと48時間連続でお休みということになります。そこで、月3回以上48時間連続でお休みを取っている看護師がどれくらいの割合いるかを勤務場所ごとに集計しました。

順位 勤務場所 月3回以上
48時間連続休日
1 看護系研究教育機関 70.0%
2 訪問看護ステーション 55.8%
3 介護老人保健施設 48.0%
4 病院 38.6%
5 診療所 34.1%

結果は、看護系研修教育機関が1位でした。大学病院などの教育機関は通常土日祝日がお休みのため、このような結果になったと考えられます。意外だったのは診療所が病院をよりも低い5位となりました。土日のどちらかは半日だけ稼働している診療所も多く、その場合、48時間連続の休日とはならないためと考えられます。

4-4 最も有給休暇取得率が高いのは診療所

毎週の休みがシフト制で曜日が固定されていなくても、1日有給休暇を取得して毎週の休みにくっつけることで、連休とすることができ、心に余裕が生まれると考え、有給休暇の取得率を勤務場所ごとに集計しました。

順位 勤務場所 取得率
80%以上
1 診療所 39.3%
2 訪問看護ステーション 24.2%
3 看護系研究教育機関 19.0%
4 病院 12.8%
5 特別養護老人ホーム 8.3%

結果は、診療所が1位でした。診療所全体の休みが決まっていることが多く、看護師も多くは日勤のみでスケジュールが立てやすい環境にあることが取得率を促進しているものと考えられます。
2位の訪問看護も病院に比べて2倍の割合でした。一人の患者さんを何人もの看護師で診るというチーム制をとっているステーションでは誰かが休んでも他の看護師がフォローできるため、有給休暇が取りやすいと考えられます。

4-5 給与が最も高いのは看護研究教育機関

直接、離婚率には結びつかないと思うのですが、離婚率を下げつつも働く以上給与面も大事だと考え、勤務場所ごとの平均税込給与総額を集計しました。
※平均税込給与総額:手当を含む支給総額

順位 勤務場所 金額
1 看護系研究教育機関 394,823円
2 病院 357,147円
3 訪問看護ステーション 356,579円
4 診療所 350,036円
5 特別養護老人ホーム 325,631円

結果は、看護系教育機関が1位、病院が2位、訪問看護ステーションが3位でした。注意すべきは病院と訪問看護ステーションとで大きく異ならないということです。

5 まとめ

結婚生活は幸せな時も、そうは感じないときもありますが、自分が選んだパートナーと幸せな結婚生活を送ることができればそれに越したことはありません。

筆者は、忙しさに起因する価値観の相違と、夜勤の多さからくる不規則な生活によるすれ違いが何より離婚に直結する要因と考えています。
これらをパートナーにあわせるためには勤務先を見直すこともひとつです。

夜勤が無く、休日を連続で取得できるが、超過勤務時間が多い看護系研究教育機関が良いか、5つの指標でいずれも3位以上となった、バランスの取れた訪問看護ステーションが良いか、その他の勤務先が良いか、それぞれのライフステージにあった選択をしていただければ幸いです。

離婚しないための転職先として重要と考えた5つの指標が勤務先を見直すうえで参考になれば幸いです。