辛い三交代制夜勤の実態!二交代制の病院への転職を検討すべき理由

辛い三交代制夜勤の実態!二交代制の病院への転職を検討すべき理由辛い三交代制夜勤の実態!二交代制の病院への転職を検討すべき理由

辛い三交代制夜勤の実態!二交代制の病院への転職を検討すべき理由

三交代制の夜勤を続けていて辛いと感じることはありませんか?

現在、日本の病院では二交代制の病院が増えており、三交代制を導入する病院は2008年には4割近くあったのに、2017年には3割未満まで年々減少傾向にあります。

これは病院で働く看護師の負担が大きいためと考えられています。それもそのはず、実は三交代制は休みの取り方、ヒヤリ・ハット増、給与などの面でもデメリットが大きいんです!
また、看護師を対象にしたアンケート調査の結果は、約90%の看護師が二交代制勤務を支持していることがわかっています。

そのため、現在三交代制の夜勤を行っている方は、どうか、限界を迎える前に、二交代制の病院への転職を検討して欲しいと思っています。

この記事では、辛い三交代制夜勤の実態をまとめました。
三交代制で勤務中の方が、自身の今の働き方を考え直すきっかけになれば幸いです。

1 三交代制を取り入れている病院は3割未満しかない

一般病棟では二交代制を取り入れている病院が70.4%であるのに対して三交代制は27.8%しかありません。三交代制は今や少数派なのです。

1-1 年々減り続ける三交代制

三交代制とは三交代制勤務1日24時間を長さの等しい3つのシフト(各8時間)に分ける交代制勤務の形態を指します。

2017年厚生労働省「医療施設静態調査」を参考に重複を除外するよう推定計算したところ、一般病棟では二交代制を取り入れている病院が70.4%であるのに対して三交代制は27.8%という結果でした(重複を除外するよう推定計算)。療養病棟においては13.4%が三交代制を取り入れており、2008年の調査時よりも三交代制勤務をとりいれている病院が減っているということが分かります。10年ほどの間に三交代制勤務を取り入れる病院が約10%減少したという結果になります。

2017年調査 三交代制 二交代制 当直制
一般病棟 27.8% 70.4% 1.8%
療養病棟 13.4% 85.6% 1.0%
精神・結核病棟 30.8% 66.9% 2.4%

※参照:厚生労働省 医療施設調査 平成29年医療施設(静態・動態)調査

2008年調査 三交代制 二交代制 当直制
一般病棟 38.1% 59.2% 2.6%
療養病棟 16.5% 80.8% 2.7%
精神・結核病棟 38.4% 59.5% 2.1%

※参照:厚生労働省 医療施設調査 平成20年医療施設(静態・動態)調査

時が経つにつれてどんどん減りつつある三交代制勤務ですが、現在、日本看護協会はどちらの勤務でも個人で自由に選べるようにすることを推奨しており、病院によっては二交代制と三交代制の両方を設けている病院もあります。(参照:日本看護協会 看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン

2 二交代制が増える理由は2つのメリットにあった

二交代制が増加している理由として、大きくは以下の2つのメリットが挙げられます。

①夜勤中にまとまった仮眠時間が取れる
②ワークライフバランスを保てる

看護師は上記2つをメリットに感じ、三交代制よりも二交代制を圧倒的に支持しています。

国立国際医療研究センター病院が行った研究によると、二交代制勤務と三交代制勤務のどちらを支持するかという質問において、約90%以上の看護師が二交代制勤務を支持するとしています。(参考文献:国立国際医療研究センター病院 二交替制勤務看護師の疲労度,満足度に関する文献検討 -三交替制勤務との比較-

より詳細に二交代制勤務について知りたい方は下記リンクからご覧ください。
辛い二交代制の夜勤を克服する5つの方法

3 三交代制のメリットは勤務時間のみ

三交代制がメリットとされているのは、勤務時間にあります。1回の勤務時間が前述したように8時間程度と二交代制と比較して少ない傾向にあります。そのため、体力的な負担が軽減されるというメリットがあります。

4 三交代制のデメリット5つ

三交代制には5つのデメリットがあります。1つずつ見ていきましょう。

4-1 勤務と勤務の間の時間が短くヒヤリ・ハットが増える

2008年に日本看護協会が行った看護職の労働時間管理に関する緊急調査によると、三交代制勤務者の57.9%が『帰宅してから次に出勤するまでの時間(実質的な休息時間)が6時間以下になった日』があったと回答しています。(参照:日本看護協会:看護職の労働時間管理に関する緊急調査

また、同じく日本看護協会がまとめた看護師の夜勤・交代制勤務に関するデータによると、勤務と勤務の間隔が短くなるとヒヤリハットなど事故を誘発する可能性が高くなることが分かっています。
短い仮眠時間によるヒヤリ・ハットのリスク
※出典:日本看護協会 看護師の夜勤・交代制勤務に関するデータ

4-2 夜勤回数が多く、シフトが辛い

1つは夜勤の回数が多く、シフトが辛いというところにあります。看護師確保法において三交代制の夜勤回数として認められているのは8回と定められている中で、日本医療労働組合連合会が行った調査によると、三交代制の看護師の夜勤回数の平均は7.6回でした。その一方で二交代制の場合の夜勤は平均4.2回でした。
そのため、1ヶ月で何度も夜勤をやらなければならないというところが夜勤を辛いと感じる理由です。
(参照:日本医療労働組合連合会 2018年度夜勤実態調査

4-3 夜間の通勤が発生する

三交代制の夜勤帯は開始時間、終了時間が遅いため、通勤に難がある場合が多いこともデメリットの1つです。そのため、病院によっては通勤のためにタクシー券を発行するところもありますが、病院の仮眠室や寮で睡眠をとって待機させるというところもあり、その対策にばらつきがあることや待機となることで自由が利かず苦痛に感じる看護師も少なくないようです。

4-4 私生活が不規則になる

三交代制勤務はその特殊な時間振りから、特に家庭を持つ看護師に不評な傾向にあります。国立国際医療研究センターが行った文献の検討結果によると、出勤回数が増えることから家族との時間がとりにくい、プライベートの時間を充実させにくいというアンケート調査結果がありました。(参考文献:国立国際医療研究センター病院 二交替制勤務看護師の疲労度,満足度に関する文献検討 -三交替制勤務との比較-

4-5 連休が取りにくい

三交代制勤務の場合、連休が取りにくいというデメリットがあります。

三交代制勤務と比べると休みが入る頻度は多いものの、その働き方の性質上、連休を取りにくいという看護師が多く、1日休んですぐに勤務のため疲労が取れにくく、また、プライベートの時間が確保しにくいというデメリットがあります。

4-6 二交代制よりも三交代制の方が夜勤手当が年収で10万円が低い

三交代制の夜勤手当は二交代制の夜勤手当と比較して、月でおよそ1万円、年収でおよそ10万円ほど低いというデメリットがあります。

夜勤手当額
(月)
夜勤手当額
(年)
三交代制 34,697円 416,364円
二交代制 43,849円 526,188円

※参照:日本訪問看護協会 2017年病院看護実態調査
※参照:日本医療労働組合連合会 2018年度夜勤実態調査

5 まとめ

二交代制に比べるとメリットが少なく、辛いと感じるのが三交代制です。

看護師の約90%が二交代制を支持している大きな理由は、三交代制に比べて仮眠時間が長いこと、連休を取りやすいことで疲労回復を実感できるからでないでしょうか。

二交代制への切り替えが進まない病院はシフト調整を上手にできていないことも考えられます。
三交代制夜勤に従事していて、辛いと感じる方は是非二交代制夜勤の病院への転職を検討してみてください。

長く続く看護師人生が、健康で、かつ、充実したものになれば幸いです。