夜勤手当は魅力!手当額の計算過程と負担少なく稼げる病院・病棟3つを紹介

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夜勤手当は魅力!手当額の計算過程と負担少なく稼げる病院・病棟3つを紹介

夜勤は辛いけど、稼げると思いませんか?

夜勤手当は看護師の月給の10%以上の割合を占めています。その額は、二交代制の場合で平均43,849円/月、三交代制の場合で平均34,697円です。年間に直すと、二交代制の場合で526,188円、三交代制の場合で416,364円にもなります。

この記事では交代勤務制ごとの夜勤手当の金額を計算過程とともに解説します。
また、負担が少ない夜勤があればいいなと思いませんか?負担が少ない夜勤があれば、健康を維持して長く夜勤を続けることができ、しっかりお金を稼げると考え、この記事では長く、健康に夜勤手当を稼げる病院・病棟を紹介したいと思います。

看護の意識が高い人は、「給料や楽なところにばかり目を向けることがいけないこと」と考えるかもしれません。でも私は思うのです。「モチベーションがキープできて長く働ける環境があることが、結果的に患者さんに質の良い看護を提供することにつながる」と。

看護師の仕事は「3K」や「9K」だとよくいわれます。それだけきつく大変な仕事だからこそ、相応の処遇を求めたくなります。就職する病院を選ぶ上での選択要素の中では基本給、諸手当、福利厚生などが重要だと思いますが、多くの人に共感してもらえると思うのが、やはり給与は多いにこしたことはないということではないでしょうか。

筆者がこの記事でおすすめする病院・病棟が今後の働き方や職場復帰等を考えるうえで参考になれば幸いです。

1 効率よく夜勤手当を稼ぐなら二交代制がおすすめ!

1-1 【理由1】夜勤1回当たりの手当は二交代勤務が最も高いから

日本看護協会によると、看護師の1回あたりの勤務における夜勤手当の平均額は次のようになっています。
平均夜勤手当 推移
※出典:日本訪問看護協会が行った「2017年病院看護実態調査」

2015年~2017年の3か年平均をそれぞれ計算すると以下のようになります。

・三交代制の準夜勤:4,069円
・三交代制の深夜勤:5,014円
・二交代制の夜勤:10,827円

1-2 【理由2】二交代勤務の方が夜勤回数が少なくて良いから

第2章で紹介する二交代制の場合の夜勤回数を2015年~2017年の3か年平均で計算すると、平均4.05回/月です。
また、三交代制の場合の夜勤(準夜勤と深夜勤)の回数を2015年~2017年の3か年平均で計算すると、平均7.64回/月です。
なお、準夜勤と深夜勤の割合はおよそ半分という調査結果が看護職員実態調査からわかっています。(参照:日本看護協会:2013年 看護職員実態調査

これらの数値から二交代制と三交代制での夜勤手当としてもらえる平均額は次のようになります。

【二交代制の夜勤手当額】

10,827円×4.05回=43,849円

【三交代制の夜勤手当額】

(4,069円+5,014円)÷2×7.64回=34,697円

以上のことから、1か月間で支給される夜勤手当は二交代制の方が9,000円ほど多いことがわかります。年間で考えると10万円ほど多くなります。夜勤手当で少しでも収入を増やしたいという人は、二交代制での勤務を検討してみましょう。

2 夜勤手当の計算根拠~交代勤務制によって夜勤手当が額が変わる理由~

夜勤には、時間の区切り方で大きくわけて二交代制と三交代制の2つがあります。主な違いを以下の表にまとめました。

三交代制 二交代制
シフト数 3つ 2つ
拘束時間 8時間 12時間~16時間
夜勤回数(月) 7.6回 4.1回

2-1 シフト数が多い三交代制とシフト数は少ないが拘束時間の違い二交代制

三交代制は、1日を「日勤・準夜勤・深夜勤」という3つの区分に分けてシフトを組む勤務形態を指します。一般的な勤務時間帯の例としては以下の通りです。
①日勤:8:00~16:45
②準夜勤:16:00~24:45
③深夜勤:24:00~8:45
それぞれの勤務時間帯で途中に45分ほどの休憩を取りながら、実働が8時間となるようにしています。

他方、二交代制は日勤と夜勤という2つの区分に分けてシフトを組む勤務形態を指します。一般的な勤務時間帯の例は以下のように大きく2つあります。
①日勤が8:00~20:30、夜勤が20:00~8:30のように12時間ずつで交代する場合
②日勤は8:00~17:00、夜勤は16:00~9:00のように日勤を8時間、夜勤を16時間とする場合
二交代制の夜勤ではトラブルがなければ2時間程度の仮眠をとることができます。

2-2 拘束時間が短いから1回当たりの手当額が低く、回数が多くなる三交代制

三交代制のシフトにおける月当たり平均夜勤日数は、2018年は7.62日とされています。
他方、二交代制のシフトにおける月当たり平均夜勤日数は、2018年は4.12日とされています。
三交代制は拘束時間が短いため、1回当たりの手当額が低く、また、夜勤の回数が多くなります。二交代制と異なり三交代制の夜勤の回数は年々微減しており、2000年代以降は7.6日前後で推移しています。
三交代制 平均夜勤回数2交代制 平均夜勤回数
※出典:日本医療労働組合連合会 2018年度夜勤実態調査

3 負担を少なく夜勤手当を稼げる病院・病棟3つ

結論として、負担が少なく長く健康に夜勤手当を稼げる病院・病棟は、二交代で仮眠が取れて、緊急入院や不穏、エスケープ(病院を抜けだす行為)のない病棟が一番長続きできて体に優しくて稼げるところです。(総合病院の場合は、病院の特色や科ごとの入院患者のバランスを考慮して病棟編成がなされることがあるため、結果的には病院全体でみて忙しさも平等にされることも考慮しておいた方が良いと思います。)

二交代制であったとしても、きちんと仮眠時間を確保できる病院・病棟であることが重要です。

訪問看護ステーションを営む当社の看護師に前職の病院時代の話を聞くと、救急病院などは昼夜問わず救急車が到着したとして、緊急入院などがあることが多いです。何もない日の夜勤と比べ、緊急入院があると途端にその業務量は増加します。いうまでもなく緊急入院がある方が仮眠が取りずらく、忙しくなります。
以下では、負担が少なく長く健康に夜勤手当を稼げる病院・病棟を紹介します。

3-1 不穏患者が少ない慢性期病棟

慢性期病棟の夜勤は緊急入院が比較的少ないと考えて良いでしょう。その観点から、慢性期疾患を対象とした病院やリハリビテーション病院は緊急入院が少なく、安定した仮眠が取れる病院と言えます。
ただし、その慢性期疾患を対象とした病院や病棟の中でも、不穏患者などがいればその限りではなくなってきます。

例えば精神病院や認知症の患者さん、母子分離された小児のいる病院などは夜間にも注意が必要です。急変などに注意を払わなければならないとなると、前述した仮眠時間に影響してきます。
また、慢性期病棟の中にはターミナルをメインとしたところもあり、そういうところは緊急入院はなくても突然の急変も日常茶飯事の場合がありますので、同じ慢性期病棟とはいっても長く健康に夜勤を続けることができるかというと不安なところです。

3-2 糖尿病・内分泌科

比較的若めの患者さんも多く、基本は安静度もフリーの患者さんが多いのが、糖尿病・内分泌科です。

緊急入院のない、そして急変や不穏、エスケープなどが少ないところと考えると、比較的若い患者さんが多く入院していて、動けるし、意識がはっきりとしている方が多くおすすめです。

3-3 眼科の中でも白内障や緑内障のオペをする病院

眼科の中でも白内障や緑内障のオペをする病院であれば数日間の入院を設けている病院も多いので、そうした患者さんも急変や不穏、エスケープなどが少ないためおすすめです。

眼科で働いたことがある看護師に聞いてみると、夜間は痛みへの対処やガーゼ汚染に観察をすることがメインだったようです。その分、術前や検査前の処置が多少忙しく、一概には言えませんが、こと夜勤に関してだけ言えば、少なくとも緊急入院のある病棟と比べて静かだったようです。

4 まとめ

長く健康に夜勤手当を稼ぐことができる病院・病棟としておすすめは、「二交代で仮眠が取れて、緊急入院や不穏、エスケープのない病棟」です。これを探すうえでは、病院の勤務体制だけではなく、対象となる患者さんはどういう特徴があるのか、を考慮することがコツと言えると思います。

夜勤体制で運営している病院は何も大きな病院ばかりではありません。お住まいの市中には夜勤を行っている病院はたくさんあると思います。
是非探してみてください!