看護師がボランティアを行える、とっておきの最適な方法3選

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看護師がボランティアを行える、とっておきの最適な方法3選

看護師がボランティアをしたいと考えた際、国内外問わず様々なものがあります。なぜなら日本を含め、世界各国慢性的な医療従事者の不足という現状があるからです。仕事ではなく、看護師として役に立つことはないかと考えた際、短期的なものから長期的なものまで様々あります。かく言う筆者も海外でのボランティア経験者です。たまたま留学先の友人の紹介でボランティアをさせてもらいました。多くの人が「大変そう」「手続きがめんどくさそう」という声が多いですが、私自身やろうと思って見つけることは容易でした。私が友人含めて聞いた中で、ニーズによっても異なりますが、看護師でキャリア関係なく手軽にできるものは特定非営利活動法人が運営する「ジャパンハート」になります。2日間からボランティアが可能で語学のスキルや条件がないのが理由です。他にも日本看護協会や世界の医療団などいくつかありますので、ボランティアを考えている看護師の参考になれば幸いです。そして、ボランティアをするに当たって、事前に調べて準備をする大切さをご理解頂ければと思います。私自身ボランティア活動がきっかけで自身のやりがいのある仕事を探そうと訪問看護ステーションを経営するきっかけになりました。是非皆様のきっかけの一つになれば嬉しいです。

1 年間500人以上が看護師としてボランティア活動をする「ジャパンハート」

日本で唯一「語学力不問」「キャリア不問」「数日から参加できる」という条件をもち通年募集を行っているのがジャパンハートになります。2004年に創立され、現在は年間500名以上の看護師が参加しています。2015年プレスリリースによればボランティア医療者と共に途上国で年間行った診察は約15,000件、手術件数約2,500件に及びます。

派遣実績

<参照:PRtimesプレスリリース

ジャパンハートは「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションとして、カンボジアやラオス、ミャンマーなどの途上国へのボランティアを実施しています。ボランティアメインのものや、観光やツアーなどもありますので、一つ一つ紐解いていきます。

1-1 「医療の届かないところに医療を届ける」ジャパンハートとは?

「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに貧困や医師不足に喘ぐ海外、日本国内の僻地や離島、病気と闘う子どもたちのこころ、大規模災害を受けた被災地の4つの場所に医療を届けることを目的にしています。2004年「日本発祥の国際医療NGO」として、創設者・吉岡秀人氏(小児外科医)が、自身の長年の海外医療の経験をもとに、医療支援活動のさらなる質の向上を目指して設立されました。団体の活動は、日本から参加する多くの医療者やボランティアによって支えられている。その数は年々増加し、通算3,500名を超えるボランティアが参加し、これまで途上国で15万件の治療を行っています。活動は全て「未来の閉ざされた人たちに、明るい未来を取り戻す」ことを目的としています。

<参照:ジャパンハート

1-2 国際医療短期ボランティアは最大3つの活動が存在します!

基本的に対象は医師と看護師になります。語学力やキャリアは不問ですが、ミャンマー・カンボジア・ラオスの中で最大3つから活動を選ぶことができます。

<ミャンマー>

外来診療や入院患者診療、病棟サポートも含む手術活動

手術後のケアや病棟をサポートする術後管理活動

<カンボジア>

・外科疾患の患者の手術・周手術期の管理を行う手術活動(月2回程度)

・村の患者様を診察する外来診察(月曜~金曜日)

外来診察や現地医療者の手術の補助を行う日常(曜日は病院によって)

<ラオス>

医療者の指導、問診、診察介助、簡単な創処置、服薬指導など医療全般の活動

日本人スタッフ・通訳がコーディネートしてくれるので安心です。ボランティアを希望される方がどのような看護を行いたいかによって分かれるものになります。現地の方と触れたい、非日常を味わいたいという方にはカンボジアでの村の患者様を診察する外来診察が一番おススメです!

1-3 参加スタイルは3種類から選べます

ジャパンケアのスタイルはボランティアの内容も分かれていると共に、海外での活動でもあるためスタイルも3種類あります。

・滞在期間中はとにかく医療ボランティアを行いたいスタイル

・ちょっとは観光したいので活動拠点近くの観光も目的とするスタイル

・休みを有効活用して国の歴史や文化に触れてボランティアも観光も楽しむスタイル

但し観光などを楽しむ場合は別途MALKOトラベルに申し込む必要がありますので、注意してください。サイトには1週間モデルや9日間モデルがあります。

モデルケース

<参照:MALKOトラベル>

1-4 参加の仕方は説明会から直接申し込みまで様々!

ジャパンハートでの参加の方法はいくつかあります。行きたい場所、やりたいことが決まっている方は日程を確認してツアーに申し込みましょう。まずは会員登録フォームで登録を行うことをおススメします。(会員登録フォーム)あるいは、まずは話を聞きたいという方は、各都道府県で体験報告会・説明会を実施しています。イベントページから申し込みは可能になります。他に東京ディズニーシーなどの同行ボランティアや創業者の吉岡先生の講演など入り口は多くありますので、興味や自身の日程に合わせて参加することを推奨します。「休暇を使って参加してみたい」という人や、「海外の医療現場で看護をしてみたい」という方には最も準備が不要で気軽にいけるものになります。

1-5 気軽にできる分、基本的には自費になります

基本的にジャパンハートのボランティアは全て自費になります。渡航費や現地での食事も全て自分で準備して支払わなければいけません。ご自身のキャリアアップや経験という意味では大きなプラスにはなりますが、自費という点は抑えなければいけません。但し、仕事を辞めずに参加できることは魅力ですので、是非まずはホームページを確認することから始めましょう。

2 条件があってもいいから生活費は最低でもほしいという方は「世界の医療団」

「世界の医療団」には、世界約73カ国で展開している支援プロジェクトがあります。 看護師として医療ボランティアに参加する場合は、2年以上の臨床経験があることが必須で、助産師や保健師の資格も保有していたり、海外の医療支援活動に参加した経験があると有利になります。

2-1 ドクター・オブ・ザ・ワールドと呼ばれる、世界の医療団とは?

「世界の医療団」とはドクター・オブ・ザ・ワールドとも呼ばれ、世界の各地で医療・看護などの活動をする国際NGO団体です。世界の医療団のホームページでは下記のように説明されています。

世界73ヶ国で373のプログラムを実施、医療倫理に即しながら医療サービスの提供や地域社会に密着したアプローチの導入を行うことで、医療にまつわる社会的決定要因に影響を与えるべく活動する個人や地域社会を支援します。

(中略)
世界の医療団は、現地のニーズに応える公衆保健衛生政策の実現に取り組む人々を支援するほか、医療の専門知識と非医療のノウハウを融合させ、医療の専門性と民主主義を反映した積極的な施策を実行します。

<参照:世界の医療団

2-2 参加資格と条件はプログラムに寄るが最低3か月

プログラムにより条件は異なりますが、基本的に参加するには、英語かフランス語で業務できることが求められます。 期間は最低3ヶ月で基本は5~6ヶ月ほどで、交通費や生活費は保証され、現地生活手当などが支給されます。 12ヶ月以上の派遣期間になる場合は、再就職斡旋手当が支給されます。また活動中の生活費(宿泊費、食費など)現地生活手当て(2か月以上派遣の場合)、派遣国の経済レベル、プログラムのタイプにより、月額 600€までを現地支給、本国の住居維持費(2か月以上派遣の場合)(月額800~915€)、再就職斡旋手当(12か月以上派遣の場合)が支給されます。また死亡保険、障害・発疾保険、民事責任、社会保険がカバーされます。<参照:世界の医療団

2-3 応募から派遣までの流れ

応募方法はボランティアアンケートをダウンロードし、記入後、応募書類と一緒に右記へ(hr@mdm.or.jp)メールを送ります。流れとしては

1.ボランティアアンケートと共に、応募書類送付/書類選考、応募書類:履歴書、職務経歴書、動機書(和文と英文もしくは仏文で一部ずつ)

2.通過者のみ面接/日・仏・英 もしくはプロジェクトの言語

3.通過者のみ面接(日・仏・英 もしくはプロジェクトの言語)

4.適当なプロジェクトに派遣

上記4ステップになります。ボランティアに関してはホームページ上にある「現在募集中のボランティア」のページにありますので、ご参照ください。

3 日本看護協会における災害支援

日本看護協会では、厚生労働省や都道府県看護協会と連携して大規模自然災害発生時に災害支援ナースを派遣しています。 被災地で医療や看護の支援をすることにより、被災した人の健康レベルを維持するとともに、被災した看護職の負担を軽減し、支える役目もあります。 

3-1 災害支援ナースとは自己完結型の看護支援活動!

”災害支援ナースとは、看護職能団体の一員として、被災した看護職の心身の負担を軽減し支えるよう努めるとともに、被災者が健康レベルを維持できるように、被災地で適切な医療・看護を提供する役割を担う看護職のことです。都道府県看護協会に登録されています。災害支援ナースによる災害時の看護支援活動は、自己完結型を基本としています。2018年3月時点で9,413人の登録者がいます。”(災害看護:日本看護協会

3-2 災害支援ナースになるには登録が必須

災害支援ナースとして登録するためには、 

・都道府県看護協会の会員であること。 

・実務経験年数が5年以上であること。 

・所属施設がある場合には、登録に関する所属長の承諾があること。 

・災害支援ナース養成のための研修を受講していること。 

などの条件があります。 登録先に関しては、所属機関(看護職として勤務している医療機関または福祉施設)の所在地にある都道府県看護協会となります。災害支援ナースは整備が整ってはいますが、災害発生時のみ活動できます。そのため念入りに準備が必要です。

3-3 災害支援ナースの活動場所や期間は?

災害支援ナースが活動する場所は、原則として、被災した医療機関・社会福祉施設、避難所(福祉避難所を含む)を優先していきます。被災地での活動時期は、発災後 3 日以降から 1 ヶ月間を目安とし、個々の災害支援ナースの派遣期間は、原則として、移動時間を含めた 3 泊 4 日となっています。

2018年の西日本豪雨の際には、延べ1,427名の看護師が派遣されました。当初は「岡山県」「広島県」「愛媛県」で災害対応区分レベル1で活動を行っていましたが、被害が大きかったため災害対応区分レベル2に引き上げ「岡山県」では「香川県」「大阪府」「兵庫県」、「広島県」では「福岡県」「山口県」「徳島県」から参加がありました。主には避難所における看護活動で、健康管理やこころのケアを重点的に実施しました。

3-4 なるのに時間がかかる分、保証は多くあります

日本看護協会が派遣調整を行う災害支援ナースの活動にあたっては、 災害対応区分レベル2・3の場合、災害看護支援活動中(出発地と被災地との移動を含む)の事故等に対応するため、 天災担保特約付き国内旅行傷害保険に加入しています。 また災害支援ナースが万が一、第三者に損害を与えた場合には、都道府県看護協会との関係においては日本看護協会ががその責任を負ってくれます。災害支援ナースの活動にあたって必要な交通費・宿泊費及び日当についても日本看護協会が支給してくれます。登録までは少し時間や労力がかかりますが、しっかりしたバックアップや体制が整っていることは大きな魅力になります。また災害対応レベル1の場合でも看護職の賠償責任保険が対応となります。

4 まとめ

看護師のボランティア活動には、有償・無償そして国内・海外と様々なスタイルがあります。看護師の目的や活動期間にも分けられますが、選択肢は広いことがわかります。一つ言えることは、事前に準備があると選択肢が広がり、効率的に活動ができます。各パターンを確認して、自身のスタイルのボランティア活動を見つけて頂ければ幸いです。