プライマリーナースの役割と実践する上で抑えるべき3つのポイント

プライマリーナースの役割と実践する上で抑えるべき3つのポイント

プライマリーナースに初めてなる方、そしてそれを教える方が漠然と改めて思うことは、「プライマリーナースって何?」になります。一言で伝えると「1人の看護師が1人の患者さんを担当すること」になります。

その主な役割は「患者さんの情報を収集し、看護計画を立案し、入院から退院まで一貫的に受け持つこと」になります。主体性が最も発揮されるのが、プライマリーナースであり、1人をずっと受け持つために、日々の変化や提供した看護の結果が反映されることが大きなやりがいになります。

知るべきポイントはたった3つになります。

・担当は5人程度

・大きな責任を負うことはない

・プライマリーナースであっても周囲の助けを求める

ここをしっかり抑えることで、働きやすさに繋がるので、自身で気になった方も、初めてのプリセプターなどで悩んでいる方もこの記事でプライマリーナースの根幹をマスターしてください。

1 プライマリーナースとは1人の看護師が1人の患者さんを担当すること!

プライマリーナースとは1人の看護師が1人の患者さんを担当することを言います。そして入院から退院まで受け持つことを言います。別の言い方では専任看護師とも呼ばれます。1番の目的は、患者さんとの信頼関係を深め、質の高いケアを提供することです。患者さんのニーズを細かく把握して、その上で看護目標や看護計画の立案・評価を行い責任をもってケアを行います。

1-1 プライマリーナースの役割

プライマリーナースの重要な役割は、患者さんの情報を収集し、看護計画の立案を行い、日々ブラッシュアップをすることになります。なぜなら病院では24時間看護が必要になるため、他の看護師にも患者さんの看護計画を共有して、評価を行うためです。状態が変化すれば週に1回、例え落ち着いていても2週間に1回は見直すことが必要になります。自分の担当患者という責任や、担当であることで変化に気付きやすいため、見直しは頻回に行われます。そのため、他の看護師が行った看護ケアや情報なども出勤時に入念に確認が行われます。

日々の看護においてはプライマリーナースが中心に行います。特に患者さんへの指導や、医師からの説明があれば必ず同席などの調整を行います。退院時には退院指導、もし施設や訪問看護を受ける際にはサマリーの作成を行い、入院から退院まで1番の理解者になることが、プライマリーナースの役割となります。

1-2 看護師の主体性が最も発揮されるプライマリーナース

プライマリーナースは入院から退院まで責任を持って看護を行うため、責任が重いように感じます。しかし、24時間関わるわけではなく、その患者さんの状態や変化に合わせて看護計画を立案し、方針の決定を行います。そのため、主体性が最も発揮され、自分の看護観を反映させて仕事が行えます。

1-3 1番のやりがいは変化を感じ、看護が反映されること

プライマリーナースの1番のやりがいは、患者さんを入院から退院まで支援をするため、日々の変化や、自分の看護計画の結果の反映を見ることができることです。患者さんが最も信頼を置いて、困ったことを相談するのがプライマリーナースになります。責任やプレッシャーを感じてしまう看護師が多いですが、看護師としての成長や患者さんの変化を知るためにも、自身で必要な看護計画を立案し提供することが大きな成長とやりがいに繋がっていきます。

1-4 プライマリーナースは担当患者のリーダー的役割

プライマリーナースは対象患者さんにおいてのリーダー的役割をもち、周りの看護師に指示や協力を仰ぎます。一方よく比較されるチームナースは主担当はいるものの、基本チーム全体で情報を共有して対応するという役割を担います。

プライマリーナースリーダー

2 プライマリーナースをする上で知っておくべき3つのポイント

プライマリーナースを行う上で知るべきポイントは3つあります。

・担当は5人程度

・大きな責任を負うことはない

・プライマリーナースであっても周囲の助けを求める

難しく捉えてしまう方が多くいますが、このポイントを知ることで肩の力が抜けて、患者さんと向き合いやすくなります。

2-1 【ポイント①】担当は5人程度

プライマリーナースは1人1人細かく看護の提供を行うため、多くの受け持ちは行いません。病院によって異なりはしますが、平均すると5人になります。新人看護師が覚えるために多く配置し、プリセプターが支えるケースもありますし、一緒に看るケースなど様々ですが、多くないのが特徴です。

2-2 【ポイント②】大きな責任を負うことはない

プライマリナースは、患者さんの看護を主体的に展開し評価する責任を持ってはいますが、一人だけで看護を行ったり、一人の肩に全責任がかかったりするわけではありません。医療や看護はチームで行っています。プライマリナースが不在の時には、同じ部署のナースが受け持ち、患者さんのニーズの把握や看護過程の展開を代行します。 部署では患者さんに関するカンファレンスが日々行われ、自分の患者さんについての相談やアドバイス、助言を皆からいつでも受けやすい雰囲気です。また、看護師長などの役職者が、全ての患者さんの状況を把握し、部署全体の看護に責任を持っていますので、プライマリーナースだからと言って大きな責任を負うことはありません。

2-3 【ポイント③】プライマリーナースであっても周囲の助けを求める

プライマリーナースになるとどうしても担当であるため、自身で抱え込んでしまう看護師が多くいます。しかし、実際はアソシエイトナース(※)の支えやプリセプターなどの指導や協力を得なくてはうまくいきません。自身で看護計画の立案に困れば周囲に相談することが大切です。プライマリーナースは看護師の経験や知識に左右されると言われますが、それは経験がない中自分で考え込んでしまうことが要因にあります。その差を埋めるためにも、是非周囲を頼っていきましょう。そうすることで、経験や知識の差が埋まり、結果として患者さんのために看護計画が立案され、プライマリーナースの経験にもなります。

※アソシエイトナースとは、プライマリーナースが夜勤や公休日でいない際に代わりにはいる看護師のことを指します。

3 プライマリーナースとプライマリーナーシングはほぼ同義語

プライマリーナースとプライマリーナーシングの違いを探そうとする看護師がいますが、同義語になります。プライマリーナースは専任看護師を指し、プライマリーナーシングは病院にでのプライマリーナースを用いた看護方針になっています。その2つに大きな違いはありません。

他で比較されるのがチームナーシングになりますが、【プライマリーナーシングvsチームナーシング】自分にあった方式で働こう!の記事を参考にして頂ければ幸いです。

4 まとめ

プライマリーナースとは1人の看護師が1人の患者さんを担当することを言います。そして入院から退院まで受け持つことを言います。重要な役割は、患者さんの情報を収集し、看護計画の立案を行い、日々ブラッシュアップをすることになります。チームナースとは異なり、主担当がリーダー的な役割を担って、周囲の看護師に指示や協力を得る形になります。主体性が最も発揮され、自分の看護観を反映させて仕事が行えることが、特徴の一つになります。

プライマリーナースを行う上で知るべきポイントは「担当は5人程度」「大きな責任を負うことはない」「プライマリーナースであっても周囲の助けを求める」の3つになります。よく比較されるプライマリーナーシングとは同義語となり、患者さんにとっても重要な役割を担います。