どちらに通うべき?デイサービスとデイケアの違いを徹底比較!~目的別おすすめ通所の紹介まで~

デイサービスとデイケアの違いデイサービスとデイケアの違い

どちらに通うべき?デイサービスとデイケアの違いを徹底比較!~目的別おすすめ通所の紹介まで~

デイサービスとデイケア、どちらを利用すれば良いのか。

サービス内容を見比べても似ていると思うことが多くて悩みます。

実際に両方行ってみるのもありですが、同じデイサービスという括りでも、デイケアという括りでも施設ごとにサービス内容が異なるので、何が正しいのかよくわからなくなってしまいます。

そこで、今回は単なる比較だけでなく、目的別に見ていくことで、どちらに通うべきかを書いていきます。

これからデイサービスやデイケアを利用しようとしている方だけでなく、現在どちらかを利用しているが自分に合っていないのでは…?と思っている方もここでぜひ、デイサービスとデイケアについて知って頂ければと思います。

1 デイサービスとデイケアの共通点と相違点

デイサービスとデイケアの共通点と相違点は以下の通りです。

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリテーション)
共通点
日帰り
通う(多くは送迎あり)
要介護認定が必要
料金は100円/回程度の違いしかない
相違点
要支援の方・利用できない・利用可能
目的・日常生活
・機能維持
・社会復帰
・機能回復
サービス内容・生活に必要なサービス全般
・レクリエーション豊富
・リハビリ中心
最低サービス時間・3時間・1時間
医療者・医師がいない・医師の勤務が義務

高齢者施設の中には1週間前後宿泊できる施設などもありますが、デイケアとデイサービスには宿泊へ対応する機能を持ち合わせていたないところがほとんどですので、日帰りで帰宅となります。

以下では、相違点について詳細に見ていきましょう。

1-1 【利用範囲の違い】デイサービス:要支援不可 vs デイケア:要支援可能

デイサービスもデイケアも介護認定を受けた方が利用できるサービスですが、デイサービスは要支援と認定された方は利用できません。

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリテーション)
相違点
要支援の方・利用できない・利用可能
目的・日常生活
・機能維持
・社会復帰
・機能回復
サービス内容・生活に必要なサービス全般
・レクリエーション豊富
・リハビリ中心
最低サービス時間・3時間・1時間
医療者・医師がいない・医師の勤務が義務

介護認定は、介護度が軽い順に以下の段階があります。

要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5

要支援と認定を受けた方はデイケアに通いましょう。(参照:厚生労働省 どんなサービスがあるの? – 通所介護(デイサービス)

1-2 【目的の違い】デイサービス:機能維持 vs デイケア:機能回復

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリテーション)
相違点
要支援の方・利用できない・利用可能
目的・日常生活
・機能維持
・社会復帰
・機能回復
サービス内容・生活に必要なサービス全般
・レクリエーション豊富
・リハビリ中心
最低サービス時間・3時間・1時間
医療者・医師がいない・医師の勤務が義務

デイサービスは利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的としています。

一方、デイケアは利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、「機能の維持回復訓練」や「日常生活動作訓練」を専門スタッフから受けることを目的としています。

デイケアでは、リハビリのスタッフが専門的な知識を駆使して訓練をする一方、デイサービスではリハビリスタッフの訓練時間は少なく、どちらかというと介護職から受ける訓練が多いといえます。

同じ自立した日常生活を送ることができるようにという言葉でも、こういった微妙な違いがあります。

1-3 【サービス内容の違い】デイサービス:日常生活全般 vs デイケア:リハビリ中心

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリテーション)
相違点
要支援の方・利用できない・利用可能
目的・日常生活
・機能維持
・社会復帰
・機能回復
サービス内容・生活に必要なサービス全般
・レクリエーション豊富
・リハビリ中心
最低サービス時間・3時間・1時間
医療者・医師がいない・医師の勤務が義務

デイサービスの場合は、日常生活における全般のサービスを受けることができます。つまり、生活をしていくうえで必要なサービスを受けることができるので、施設にいる間の昼食やおやつの提供、入浴のサービス、更衣、排せつ介助、施設までの送迎など幅広いサービスを受けることができます。

一方、デイケアの場合は、あくまでリハビリをしに行っているというような感覚です。

例えば、食事の提供は一切行っておらず、昼食前と後の前半と後半に分けてサービスを提供するところもあれば、入浴サービスを一切行っていない施設もあります。

また、デイサービスでは利用者が楽しんで通えるように毎回さまざまなレクリエーションを用意していますが、デイケアの中にはレクリエーションを行わない、あるいは行っていても簡単にできるものでレパートリーが乏しいというところもあります。

サービス内容については、特にデイケアは施設によって内容が異なるため、自分に合っている施設かどうかをよく吟味されることをおすすめします。

1-4 【最短利用時間の違い】デイサービス:3時間 vs デイケア:1時間

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリテーション)
相違点
要支援の方・利用できない・利用可能
目的・日常生活
・機能維持
・社会復帰
・機能回復
サービス内容・生活に必要なサービス全般
・レクリエーション豊富
・リハビリ中心
最低サービス時間・3時間・1時間
医療者・医師がいない・医師の勤務が義務

デイサービスの場合は、生活の支援を受けることができるため、食事やおやつを食べて入浴をして帰宅するということもあり、デイケアと比べて比較的長い時間利用される方が多いです。

一方で、デイケアの場合、施設によっては昼食や入浴といったサービスがないことや、リハ日を受けることが目的であるため半日ほどで帰宅される方も多く、利用時間は短い傾向にあります。

サービスの最短利用時間は、デイサービス場合、3時間であり、最大時間は13時間以上14時間未満です。デイケアの場合は1時間から設定でき、最大時間は、デイサービス同様13時間以上14時間未満です。

1-5 【医療者の違い】デイサービス:医師がいない vs デイケア:医師がいる

デイサービス
(通所介護)
デイケア
(通所リハビリテーション)
相違点
要支援の方・利用できない・利用可能
目的・日常生活
・機能維持
・社会復帰
・機能回復
サービス内容・生活に必要なサービス全般
・レクリエーション豊富
・リハビリ中心
最低サービス時間・3時間・1時間
医療者・医師がいない・医師の勤務が義務

デイサービスでは医師の常駐は法律で義務付けられているわけではありません。

他方、デイケアは医師の勤務が法律で義務付けられています。

そのため、デイサービスのリハビリ(機能訓練)は必ずしもリハビリの専門職が行うわけではなく、介護スタッフが行う場合もあります。

デイケアのリハビリ(機能訓練)は医師の指示のもと、理学療法士等のリハビリの専門家が行います。

2 病院から退院したばかりで社会復帰を早くしたい人にはデイケア

病院から退院されたばかりの方のうち、介護度が比較的軽い方は、社会復帰を視野に入れている方が多い傾向にあります。社会復帰をできるだけ早くしたいという方はリハビリを綿密に行ってくれるデイケアがおすすめです。

具体的なイメージを掴むために事例を2つほど紹介します。

【事例①】脳梗塞を患い、退院後はデイケアを積極的に活用して社会復帰した事例

デイケア活用事例①

50歳という比較的若い年代で脳梗塞を発症。利き手と反対の上下肢に軽い麻痺と、高次機能障害が残りました。ですが、子供がまだ小学生であり、今後の家庭生活を充実させたいことやまだまだ働き盛りであることから、本人も復職したいという希望がありました。

症状が比較的軽く、若いということから退院が早かったため、本人が納得して社会復帰できるほどのリハビリができていなかったということもあり、デイケアを活用していました。エンジニアという仕事をしていることから、パソコン作業の練習、高次機能障害があったことから買い物やお金のやり取りを中心にリハビリを行いました。

結果として数か月間でデイケアを活用し社会復帰をすることができました。

社会復帰に向けてプログラムを組み、リハビリに集中して取り組めるということがデイケアを活用してよかったと思えた理由であるということです。

【事例②】精神科デイケアを活用して早期に社会復帰をした事例

デイケア活用事例②
うつ病を患い入院治療。急性期の治療であったため、早く退院できたものの、その後家で引きこもり生活をしていました。

夫と2人暮らしであり、周囲に友人など知り合いもいないという環境であったため、留守中に何か起こるのではないかと心配だったため、精神科デイケアを活用しました。

朝から夕方まで精神科デイケアで過ごすようになったことで知り合いもでき、ひきこもることはなくなりました。

また、様々なプログアムを受けることによって表情も明るくなり、病気になる前に趣味で合った料理を積極的にしたり地域の料理教室に参加したりと、以前の生活を少しずつ送れるようになりました。

3 引きこもりがちで社会交流を図りたい人にはデイサービス

疾患と付き合いながら生きていかなければならなくなるものの、疾患があることによって身体が思うように動かず、引きこもりになってしまうという方も少なくありません。そういった方におすすめしたいのがデイサービスです。

【事例①】同居の家族も高齢で日常生活が家族だけでは難しかった事例

デイサービス活用事例①
要介護4と認定された80歳の女性。元々話すのが大好きで社交的な方であり、人と関わっていることが好きでしたが、自分の力で動けないため、他の人の支援が無ければ入浴できません。人と関わることも減少し、今までとは正反対の性格になってしまいました。

ケアマネがデイサービスを勧め、デイサービスに通うようになりました。似たような境遇の方にたくさん出会い、一緒にリハビリをしたりレクリエーションを楽しんだりすることによって、少しずつ以前のような明るさが戻るようになりました。

入浴や食事の提供もあるため、家にいるより本人の安心感も強く、最終的には、残存機能を活かして人とコミュニケーションをとれるようになりました。

【事例②】認知症の悪化を防ぐためにデイサービスを活用した事例

デイサービス活用事例②
認知症によって要介護3に認定されました。同居家族は全員平日日中は仕事等があり、家で1人になってしまいます。最初は一人でも過ごせていたものの徐々に認知機能が悪化し、家に一人でいることを危惧した家族がデイサービスの利用をすすめました。

家族が仕事中にいる場所があるということで、家族も安心して外出することができるようになりました。本人もいろいろな人が関わってくれることによって、表情が明るくなりました。

家族も以前よりも認知機能が悪化しているという感じはなくなったといいます。

認知症という病とうまく付き合い、穏やかに生活ができるようになりました。

4 デイサービスとデイケアの両方に通うという選択肢もある

以下のような場合は、デイサービスとデイケアの両方に通うという選択肢もあります。

・1つの場所に継続的に身を置くことが苦手な場合
・家族の負担を寄り減らすことができる場合
・自分に必要なケアが一方では満たせない場合

それぞれ見ていきましょう。

4-1 両方通うことで気分転換となる

1つに場所に身を置き続けることが苦手という方は両方通うことで気分転換できます。

1か所のみの利用だと、ずっと同じところにいるため、人との関係に疲れてしまうなど、様々な悩みをも持つことになります。

2か所に通うことで利用者も気分転換ができます。

デイケアやデイサービスは『本人が通いたくない』と、通わなくなることが最も困ることです。本人が通いやすい環境を整えるために併用することも一つの手です。

4-2 病院でのリハビリからデイケアへ変更することで家族の負担が減少する

利用者が病院でリハビリをしつつデイサービスを活用している場合、付き添いの家族は自分の時間や就業の時間が充分に取れないことがあります。

そのため、病院でのリハビリをあえてデイケアでのリハビリに変えることで、病院と同様に質の高いリハビリを受けつつも病院よりも長い時間、負担なく過ごすことができます。

これにより、家族の時間も確保できるようになるため、息抜きや休憩、就業などに時間を当てられるようになり、介護拒否などを回避することにもつながります。

4-3 両方通うことで自分に必要なケアを満たすことができる

リハビリを積極的にやっていきたいが、入浴のサービスも利用したいなど、色々なケアをバランスよく受けたいという方は、デイケアとデイサービスの両方を利用すると、求めるケアを受けることができます。

5 まとめ

デイサービスとデイケアは言葉は似ていますが目的が異なります。それぞれがどのような目的で利用する場であるのかを理解し、自分に合った場所を自分に合った利用方法で利用されてみてはいかがでしょうか。